昨日は退院後初めてスクムビットへ出かけた。プロンポンのFUJIスーパーの近くに、Key Booksという古本屋があり、タイ在住の日本人にはお馴染みのところだ。私も月2回は通い文庫本を仕入れてくる。読み終わった本も買い取ってくれるので便利だ。4冊買ってリュックに入れると、意外に重さを感じた。やはりいろいろな点で、以前との違いを感じる。

   一人なので、昼食は気楽なターミナル21のフードコートへ。手術後ほとんどタイ料理を食べていなかったが、ラートナーというあんかけ麺とサトウキビのジュースはとても美味しかった。でも辛いカレーやソムタム(パパイヤのサラダ)を食べる自信がない。

   もうひとつ、どうしても行きたいところがあった。私は昨年、眉のアートメイクをした。昔から興味があって、タイに住んだらやりたいと思っていたからだ。でもネットで刺青やアートメイクをしているとMRIが受けられないと書いてあったのが心配だったのだ。

   そのサロンに行くとちょうどオーナー女性がおられた。
「ちょっとお聞きしたいのですが。私は去年眉のアートメイクをしましたが、アートメイクをすると、脳MRI を受けられないと聞いたのです。」
「全然大丈夫ですよ。使っているのは、鉄ではなくカラーだけですから。」
それで安心した。今は必要なくても、脳MRIはいつか必ず受ける必要があるだろう。
 

   ちょうど帰宅した頃、病院からショートメールが来ていて、レントゲンが12時、W先生の診察が12時50分からになった。夕方遅い時間じゃなくなってよかった。

   朝洗濯をして、軽くサンドイッチを作って食べた後、病院へむかった。先に検査室でレントゲンを撮る。もう3回目だから慣れたものだ。終わっていつもの内科へ行ったら、そこではなく外科だと言われた。そうか、W先生の診察だ。ということは、もうあのきれいなM先生には会えないのか。

   W先生が来られたのは1時前で、私の前に二人が待っていた。少し迷ったが、看護師さんに通訳の方をお願いした。抜糸をしながら落ち着いて質問できるか自信がなかったし、専門用語をあわてて忘れてしまう可能性もある。それで先に通訳の方に質問を伝えた。

*今後の検査や診察のスケジュール
*再発の可能性
*脳MRIや腫瘍マーカーの必要性
*毎年受けている人間ドックは必要か?
*左胸がピリピリするのはいつまで続くのか
*してはいけない事、してもよい事

   抜糸は、通訳の方が質問してくださる間に終わった。先生の答えを聞くことに集中していたおかげで、痛みはほとんど感じなかった。先生は、いつも通り気楽な様子で答えてくださった。

   今後3ヶ月ごとのX線、1年後にCT撮影。再発の可能性は低い。脳MRIやマーカーも今は必要ない。人間ドックは受けた方がいい。左胸は神経を切ってつないだので、半年くらい痛いかもしれない。
   「何をしてもかまわないよ。サウナ?OK、OK。日本への飛行機?大丈夫。」
   「私の左肺はどれくらい残っているんですか?」
   「32/42だから...76.19%だね。」

   家に帰ってネットで検索すると、W先生はチュラロンコン大学病院で、心臓、肺が専門の高名な外科医だった。傷口も測ると10cmほどで、左腕をを下ろすと隠れる位置だ。痛みもたいしたことがないのは、やはり手術がお上手なおかげだろうか。
   


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