今回の帰国の大きな目的は、日本の国民健康保険に加入すること。それは、いろいろな体の不具合をチェックしたり、できるものなら治したいと思っているから。昨年の一時帰国では一日人間ドックに入ったが、今年は1月に簡単な検診をしてので(まあそれで肺がんが見つかったのだから、ラッキーだったとしか言えない)毎年必要と言われている胃カメラをしたい。

 ネットで胃カメラの実費検査調べてみると、2万円から3万円くらいかかるようだ。昨年の人間ドックもピロリ菌の検査を追加したから、結局7万円近くかかった。どうしようかと思っていたら、友人が「胃の調子が悪いと言えば、保険でやってもらえるよ」と気楽に言った。これっていいんだろうか、でも最近確かに何かを食べると胃が痛い。

 またネットで検索して、家の近くに鼻からの胃カメラをしてくれる個人病院を見つけた。とりあえず相談に行く。肺がんの手術を受けたことは言わず、ポリープがある可能性が高いこと、食事をすると毎回痛いことを告げる。すると「腹部エコーも一緒にやっておきましょうね」と簡単に翌週すぐに予約を入れてくださった。

 当日の検査はまず腹部エコーから。毎年人間ドックを受けてきたので、自分でも画面を見ながら、先生の様子をうかがう。次に胃カメラだが、この数年間は鼻からの胃カメラを希望してきた。ただ私は鼻の穴が狭いらしく、年によっては痛くて入らず、その鼻用のカメラを口から入れて使うことが半分くらいあった。

 看護師さんに「どちらの鼻が通りますか」と聞かれても、自分でもはっきりしない。でも何となく右側かなと思い、そちらから麻酔薬を入れてもらった。15分程して先生が来られた。最初は痛かったが、カメラは何とか鼻を抜けのどへ、そして食道へと進んで行った。

 私はいつも画面を見るようにしているので、痛みを感じながらもずっと見ていた。カメラが胃に入ったとたん目についたのは、充血した胃の内部の粘膜。
「わあーちょっとひどいね。かなりストレス溜まってるかな。ポリープもいくつかあるけど、これは大丈夫かな。でも取って生検に出しておこう。」

 すべてが終わって、少し待った後、診察へ。
「あれだと痛いよね。このままほっておくと胃潰瘍になってしまうところだ。」
「薬だけで良くなりますか?」
「タイに戻るんだね。じゃあ1ヶ月分出しておきましょう。腹部エコーは、まったく問題なし。脂肪肝もまったくないね。」

 胃の調子が悪いのは感じていたが、そんなにひどいとは思わなかった。やはり病気がわかってからかなりストレスを感じていたに違いない。でも胃カメラで確認してもらえて本当によかった。胃薬を一ヶ月分処方してもらい、2回の診察と検査料を合わせて15000円ほどだった。


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